天才外科医に娶られてママになりましたが、溺愛生活継続中です
そう言った翔くんはさらに腰の動きを早めると、私の中で思い切り欲を放った。

翔くんの腕に包まれたまま、幸せの余韻に浸る。


「真衣、気持ちよかった?」
「えっ、うん。すごく……って、恥ずかしいからやめてよね」

「あはは! 素直でよろしい」


そう笑いながら、私のおでこにキスを落とした翔くん。

こんなに私のことを幸せな気持ちにさせてくれるのは、翔くんしかいない。それでもふとした瞬間に相道さんの言葉が脳内を支配して、黙り込んでしまった。


「真衣、どうした?」
「……翔くん。やっぱり、男の人は若い子が好きなの?」


モヤモヤしたままは嫌。翔くんの気持ちも、ちゃんと知りたい。

だって、私と翔くんは夫婦なんだから。


「誰かになんか言われた?」
「え……違うよ。ちょっと気になっただけだから」

「そうだなぁ。若い子が嫌いな男っていないと思う」


予想とは違う翔くんの解答に、肩を落とした。

やっぱり、相道さんの言っていたことは本当なのだろうか。


「でも、若いからいいっていうわけでもない」
「……え?」

「若くても性格悪い人もいるし、子育てが出来ない人もいるだろ? 真衣はそうじゃない」


真剣な眼差しでそう言われ、鼻の奥がツンと痛くなってくる。


「俺は、真衣がいい」
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