天才外科医に娶られてママになりましたが、溺愛生活継続中です
彼女ともまた長い付き合いで、休みの日はこうして出掛けることが多い。


「るーちゃん、1人で手洗いできるんだ?」
「うん、できるよ! だってもう〝おとな〟だもん」


瑠愛の発言がおかしくて、真理子と2人で吹き出す。

いったい、どこでそんな言葉を覚えたのだろうか。


「そうかー。るーちゃん、大人か」


そう言いながら、真理子は少し膨らんだ自分のお腹をさすった。真理子も現在妊娠7ヶ月で、夏頃に出産予定だ。

私の結婚式にブーケをプレゼントしたんだけれど、その後すぐに『彼氏が出来た』と報告を受けた。

相手はまさかの内科ドクター。驚きしかなかったけれど、ウェディングブーケのジンクスは本当なのかもしれない。


「瑠愛、サンドイッチ食べよ?」
「たべる!!」


バスケットの中からサンドイッチの入ったランチボックスを取り出すと、瑠愛の前で蓋を開けた。

ランチボックスいっぱいに詰め込んだ手作りサンドイッチ。ハムたまごサンド、照り焼きチキンサンド、エビアボカドサンドと、種類も豊富。

中でも私のおすすめは〝きんぴらごぼうサンド〟。

一見合わなさそうに見える組み合わせだが、これが意外に美味しくて、私の夫である翔くんもお気に入りだ。


「わぁー!! おいしそう。ママすごい!!」
「本当だ。真衣、上手だね」
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