天才外科医に娶られてママになりましたが、溺愛生活継続中です

新たなる幸せ

ハワイの新婚旅行から1ヶ月。

帰国してすぐの週明けは相道さんに嫌味を言われたものの、私が休んでいる間の外来はなにもなかったようで一安心。

それでも、私から翔くんを略奪したいと思っている相道さんは、今だにハワイ旅行に行ったことに対する嫌味をぶちまけてくる。

そんなことをしたって、なにかが変わるわけでもないのに、翔くんへの執着心が拭えないようだ。


「大澤さん、まだ指輪付けてるんですかぁ?」


午前中の外来が無事に終わり、今からお昼ご飯を食べに行こうと思ったとき、相道さんの声が背後から聞こえた。

しかも、また意味のわからないことを……。


「ハワイ行ったお土産配ったり指輪してたり、完全に私に見せつけてますよねぇ」
「………」


言っていることが本当に理解できず、返す言葉も見つからない。

確かに、ハワイ旅行のお土産は配った。でも、これが国内旅行だったとしてもお土産は買うし、長期休暇をもらったのだからそのお礼も兼ねてだ。

外来看護師の草壁さんは「わぁ! わざわざありがとう」と喜んでくれたし、ほかの外科ドクターも喜んでいた。

こんな妬みのような発言をしているのは、彼女だけだ。


「大澤先生も結婚早まりましたよねぇ。私みたいな、若い人の方が絶対いいのに」
「相道さん、それは違うわ」
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