天才外科医に娶られてママになりましたが、溺愛生活継続中です
これもいつものルーティン。帰って来たら私に必ずキスをくれる翔くんに毎回ドキドキさせられるけれど、今日はまた違った意味でドキドキしている。

どのタイミングで報告しよう……。
まったく無計画だ。


「しょ、翔くん。とりあえず、ご飯食べない?」
「おぉ、食べる。今日は角煮だな」

「それと、野菜のお味噌だよ」


キッチンへ向かい、食事を温め直してから、テーブルの上に並べた。

「いい匂いだ」と言いながら、翔くんは手を合わせてから角煮を口へと運んでいく。よほど空腹だったのか、翔くんはあっという間に食べ終えてしまった。


「シャワー浴びてくる。汗臭いと思い切り真衣のこと抱けないからな」
「えっ? あぁ……うん。行ってらっしゃい」


バスタオルを抱えてバスルームに向かった翔くん。

……ま、まずい!
早く報告しないと、とんでもないことになりそう。

いや、その前に。仕事でクタクタのはずなのに、私のこと抱こうとしてた? そうだとすると、翔くんの体力は化け物並みだ。

そんなことを考えていながらソファーに座っていると、頭にバスタオルをかぶった翔くんがバスルームから出てきた。お風呂上がりの翔くんはどうも艶っぽくて、ドキドキする。


「真衣、俺に見惚れてたの?」
「ちっ、違うよ!」


……はい、違いません。バッチリ見惚れてました。
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