お試しデートは必須科目〜しなけりゃ卒業できません!〜
第一章 ハチャメチャな政策
20☓☓年。

日本はますます少子高齢化が進み、「恋人いない歴=実年齢」という若者が過半数を超えていた。

とにかく子どもを増やさなければ。

その為に、まずは異性とつき合ってみて欲しいと、政府はいよいよ、なりふり構わずの政策を打ち出した。

その1つが『高校3年生の課外デート』
いわゆる『お試しデート』だ。

偏差値の高いトップ校と、スポーツや部活の強い強豪校をいくつかピックアップし、高校3年次に異性とデートをしてレポートを提出する。

それが必須科目となったのだ。

なぜ政府がトップ校と強豪校を指名するのか?

表向きは「真面目な生徒が多く異性交遊の機会が少ない為」となっているが、実際は「優秀な子ども達が結婚しないのはもったいない」というのが本音らしい。

とにかく、この一見ハチャメチャに思える政策は、多くの国会議員の反対を押し切って可決、採用されることとなった。
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