神様の恋まじない


 佐多(さた)まりか、志田(しだ)亮。

 わたしたちは名簿順で前後だったから、なにかと一緒になることが多かった。

 それに加えて家が自転車で十分(じゅっぷん)くらいの距離ときたら、仲良くならないわけがなかった。

 一緒に遊ぶことがだんだん増えていって、一緒にいるのが当たり前。

 ほかにもメンバーはたくさんいて、学校終わりは地域のコミュニティーセンターに集まることが度々あった。

 毎日飽きもせず、日が暮れるまで一緒に騒ぐ。

 それがわたしにとって普通の日常だった。

 中でも亮とは幼稚園から一緒で、通っている学習塾も一緒。

 塾の終わりのタイミングを合わせて、ふたりで遊んで帰ったことだって何度もある。

 お互い気が合うから一緒にいるのはもちろんだけど、言わば腐れ縁のようなもの。

 それでも毎日一緒にいたのは、お互いがお互いを多少なりとも気に入っていたから、だと思う。

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