神様の恋まじない

 一言で言ったら、亮はガキ大将。

 クラスの中で一番背の低い女子をからかっては泣かせ、よく先生に怒られていた。

 だけどその子が勝ち気で強気だからあっという間に暴力に発展して、何度仲裁する立場にたったかわからない。

 集団の中でもとりわけ目立つ存在な亮と、平凡などこにでもいる女子のわたし。

 一緒にいられるのは、わたしたちがが幼なじみだからだ。

 亮は勉強はちょっと苦手だけど、字がきれいで、整った顔立ちをしていて身長も高い。

 運動もできるし、とにかく人気のある男子だった。

 問題児でもあったけど、そんなのどうでもよくなるくらいには、亮は人を惹き付ける魅力のあるひとだった。

< 11 / 146 >

この作品をシェア

pagetop