神様の恋まじない
◇一週間◇
「まりかさんが亮せんぱいになにかしたんでしょ!?」
ものすごい剣幕で陽菜ちゃんに開口一番に責め立てられたのは、あの夜から一週間たった日の放課後のことだった。
わたしを人気のない校舎裏に呼び出したかと思ったら、いきなり怒鳴りつけられたから驚いた。
いつもきれいに整えているさらさらの髪の毛は乱れて、怒った顔は赤く染まってる。
その様子を見て、やっぱり亮に良く見られたくて、いい子に見られようと頑張っていたんだなと思った。
ほんとうに亮のことが好きなんだなって。
「ごめんね……」
陽菜ちゃんに言われて、素直にすぐ謝った。
陽菜ちゃんが怒るのも無理はないと思ったから。
あれだけ邪魔するなと釘を刺されたのに、いくら諦めるためとはいえ、わたしはあの夜亮に告白してしまったんだから……。
そのことがどこからか耳に入ったんだろう。
きっとそうだ。