愛し愛され愛を知る。【完】
「悠真、今日はどうだった?」
「たのしかった! みんなでプール入ったり、かけっこしたり、お肉たべたり! はなびもきれーだった!」
「そうだね。楽しかったよね」
「ママもりまも、たのしかった?」
「うん、勿論。理真もね、悠真たちが遊んでいるところを見て、嬉しそうに笑ってたよ」
「そっか! はやくりまもいっしょにあそべるといいな!」
「そうだね、もう少し先になるけど、理真も遊べるようになったらまた来たいね」
「うん!」

 ベッドに横になりながら今日の感想を聞いた真彩は悠真が凄く楽しんでいた事を改めて嬉しく思った。

「真彩、そろそろ理真のミルクの時間だぞ」
「あ、うん、そうだね」

 悠真と話をしている間、別のベッドに理真と横になっていた理仁が真彩に声を掛ける。

「よし悠真、そろそろ寝るぞ。明日も夕方までは遊び放題だ、早く起きてやりたい事をやる為にも寝なきゃだろ?」
「うん! ママ、りま、おやすみ!」
「おやすみ、悠真」

 理仁と悠真が一緒のベッドに横になると、真彩は理真を寝かせていたベッドへ移り、理真に母乳をあげながら嬉しそうに横になっている二人を眺め、幸せを噛み締めていた。
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