愛し愛され愛を知る。【完】
「お待たせしました! 悠真サンタの登場っス!」
戻って来た悠真はサンタクロースのコスプレをして、大きな袋を抱えている。
「ママ、どうぞ!」
そして、真彩の傍まで歩いて来た悠真は抱えていた袋を床に下ろすと、中から包装された箱を取り出して真彩に手渡した。
「これは?」
「ママに!」
「悠真サンタからのプレゼントっス!」
「せっかくだから、開けてみたらどうだ?」
「そ、そうですね……それじゃあ、開けるね?」
「うん!」
理仁に促されて真彩がプレゼントの包みを開けてみると、そこには薄ピンク色で無地の大判ストールが入っていた。
一見シンプルだけど、実はこのストールはカシミヤ100%ならではの肌触りと極上の暖かさが売りだという有名ブランドの品。
「これって……」
そんな高級品を悠真一人で買える筈もない事は明白で、貰えた事は嬉しいけれど金銭面での戸惑いが出てきて素直に喜べずにいると、
「これは悠真が一生懸命貯めたお小遣いと、俺と兄貴がカンパした分で買った物っス! 悠真、この日の為に一生懸命俺や兄貴の手伝いしてくれたんスよ」
真彩の戸惑いの原因を感じ取った朔太郎がフォローを入れた。
「ママ、うれしくない?」
あまり嬉しそうに見えない真彩を見た悠真は不安そうな表情で問い掛ける。
「ううん、そんな事無いよ? こんな素敵な物を貰えるなんて思って無かったからびっくりしたの! 嬉しいよ、ありがとう悠真!」
「うん!」
嬉しさを伝えた真彩がギュッと抱き締めると、満面の笑みを浮かべた悠真が抱き締め返した。
戻って来た悠真はサンタクロースのコスプレをして、大きな袋を抱えている。
「ママ、どうぞ!」
そして、真彩の傍まで歩いて来た悠真は抱えていた袋を床に下ろすと、中から包装された箱を取り出して真彩に手渡した。
「これは?」
「ママに!」
「悠真サンタからのプレゼントっス!」
「せっかくだから、開けてみたらどうだ?」
「そ、そうですね……それじゃあ、開けるね?」
「うん!」
理仁に促されて真彩がプレゼントの包みを開けてみると、そこには薄ピンク色で無地の大判ストールが入っていた。
一見シンプルだけど、実はこのストールはカシミヤ100%ならではの肌触りと極上の暖かさが売りだという有名ブランドの品。
「これって……」
そんな高級品を悠真一人で買える筈もない事は明白で、貰えた事は嬉しいけれど金銭面での戸惑いが出てきて素直に喜べずにいると、
「これは悠真が一生懸命貯めたお小遣いと、俺と兄貴がカンパした分で買った物っス! 悠真、この日の為に一生懸命俺や兄貴の手伝いしてくれたんスよ」
真彩の戸惑いの原因を感じ取った朔太郎がフォローを入れた。
「ママ、うれしくない?」
あまり嬉しそうに見えない真彩を見た悠真は不安そうな表情で問い掛ける。
「ううん、そんな事無いよ? こんな素敵な物を貰えるなんて思って無かったからびっくりしたの! 嬉しいよ、ありがとう悠真!」
「うん!」
嬉しさを伝えた真彩がギュッと抱き締めると、満面の笑みを浮かべた悠真が抱き締め返した。