愛し愛され愛を知る。【完】
暫く雨が続いて外で遊べない日が続いていたある休日の昼下がり、体力を持て余していた悠真の為に理仁の提案でショッピングモールへとやって来ていた真彩たち。
「ゆうま、あれであそびたい!」
「はいはい、じゃあ一時間だけだよ?」
「うん!」
ゲームコーナーすぐ横にあるキッズスペースで遊びたがった悠真を連れて手続きを済ませ、一時間だけ遊ばせる事にした真彩。
「俺が残ってますから、姉さんと理仁さんは見て回って来ていいっスよ」
「そうだな、頼むぞ朔」
「ありがとう朔太郎くん、よろしくね」
日用品の買い物をしたかった真彩は朔太郎の申し出を素直に受けて、理仁と二人店を見て回る事になった。
何ヶ所か回って必要な物を買い揃え、そろそろ一時間が経つ頃なので悠真の元へ戻った二人。
「あれ? あの子……」
「どうした?」
「あ、今悠真と一緒に遊んでいる女の子、少し前に公園で会った子なんです」
「ああ、一人で居て後から迎えが来たって言ってた」
「はい」
キッズスペースで悠真と一緒に遊んでいたのはこの前公園で会った莉奈。二人はすっかり仲良くなったようで楽しそうに話をしている。
「あ、姉さん、理仁さんお帰りなさいっス」
「見ててくれてありがとう。朔太郎くん、あの子また一人なのかな?」
「ああ、あの女の子っスよね? 姉さんたちが行った後入れ違いに来てましたけど、この前の男の子が連れて来てましたよ。買い物済ませてくるって言ってました」
「そうなんだ、それなら良かった。悠真、そろそろ時間だから帰るよ」
朔太郎から話を聞き、一人じゃない事が分かって安心した真彩は悠真を呼びに入って行く。
「ママー、りなちゃんとまだあそびたい」
「駄目よ、もう帰らないと、お夕飯の支度もあるんだから」
「えー」
「ゆうまくん、かえっちゃうの?」
「ごめんね、莉奈ちゃん」
仲良くなった二人はまだ遊び足りないらしく、悠真は帰る事を渋り始めていた時、
「あ、この前の……」
「莉奈ちゃんのお兄ちゃん」
「いや、俺は莉奈の兄じゃないけど……」
「あ、そうなんだ? ごめんね」
「いいけど。莉奈、姉さんたちが呼んでるからそろそろ車行くぞ」
「えー、りな、ゆうまくんとまだあそびたいのにぃ」
「我がまま言うなよ。俺が怒られるんだぞ」
「はーい……」
「ほら悠真、莉奈ちゃんも帰るみたいだから、悠真も帰るよ」
「うん……」
莉奈の迎えも来た事で、悠真も渋々帰る事を納得した。
「ゆうま、あれであそびたい!」
「はいはい、じゃあ一時間だけだよ?」
「うん!」
ゲームコーナーすぐ横にあるキッズスペースで遊びたがった悠真を連れて手続きを済ませ、一時間だけ遊ばせる事にした真彩。
「俺が残ってますから、姉さんと理仁さんは見て回って来ていいっスよ」
「そうだな、頼むぞ朔」
「ありがとう朔太郎くん、よろしくね」
日用品の買い物をしたかった真彩は朔太郎の申し出を素直に受けて、理仁と二人店を見て回る事になった。
何ヶ所か回って必要な物を買い揃え、そろそろ一時間が経つ頃なので悠真の元へ戻った二人。
「あれ? あの子……」
「どうした?」
「あ、今悠真と一緒に遊んでいる女の子、少し前に公園で会った子なんです」
「ああ、一人で居て後から迎えが来たって言ってた」
「はい」
キッズスペースで悠真と一緒に遊んでいたのはこの前公園で会った莉奈。二人はすっかり仲良くなったようで楽しそうに話をしている。
「あ、姉さん、理仁さんお帰りなさいっス」
「見ててくれてありがとう。朔太郎くん、あの子また一人なのかな?」
「ああ、あの女の子っスよね? 姉さんたちが行った後入れ違いに来てましたけど、この前の男の子が連れて来てましたよ。買い物済ませてくるって言ってました」
「そうなんだ、それなら良かった。悠真、そろそろ時間だから帰るよ」
朔太郎から話を聞き、一人じゃない事が分かって安心した真彩は悠真を呼びに入って行く。
「ママー、りなちゃんとまだあそびたい」
「駄目よ、もう帰らないと、お夕飯の支度もあるんだから」
「えー」
「ゆうまくん、かえっちゃうの?」
「ごめんね、莉奈ちゃん」
仲良くなった二人はまだ遊び足りないらしく、悠真は帰る事を渋り始めていた時、
「あ、この前の……」
「莉奈ちゃんのお兄ちゃん」
「いや、俺は莉奈の兄じゃないけど……」
「あ、そうなんだ? ごめんね」
「いいけど。莉奈、姉さんたちが呼んでるからそろそろ車行くぞ」
「えー、りな、ゆうまくんとまだあそびたいのにぃ」
「我がまま言うなよ。俺が怒られるんだぞ」
「はーい……」
「ほら悠真、莉奈ちゃんも帰るみたいだから、悠真も帰るよ」
「うん……」
莉奈の迎えも来た事で、悠真も渋々帰る事を納得した。