環境が最悪なので推し活してたら推しから溺愛されることになりました
「うちの近藤が失礼いたしました。改めまして、今回の取材と撮影を担当させて頂く、広報課の佐伯美知華です。よろしくお願いします」
「あ、はい」
「よろしくお願いします」
イグニスとニクスがホッとした顔付きで、美知華の差し出した名刺を受け取った。
残る一枚はアクアに……と、美知華がそちらを向くと何やら様子がおかしい。
「あ……」
「え?」
アクアが、真っ直ぐと美知華の方を見て指差している。
その意味がわからず美知華が首を傾げると同時に、アクアの顔に満面の笑みが浮かんだのだった。
「見つけたー!」
「え、ええッ?」
なんと、アクアは予告無く勢いのままに美知華へと抱き付いたのだった。
あまりにも突然のこと……しかも自分の推しにそんなことをされ、美知華は目を見開いたまま固まってしまう。
アクアのこの挙動には、イグニスとニクスも驚いていた。
「おい何やってんだよアクア!」
「アクア、女好きキャラに路線変更したいの?」
「馬鹿ちげーよ! ほらっ、前の取材の時の話!」
「あ~……そういや何度も聞かされたような」
「え? その人が、ってこと?」
「そうそう! 間違いないんだわ」
美知華を置いて、三人でどんどん話が進んでいっていた。
推しからの熱い抱擁にパニック状態のまま固まっていた美知華を助けたのは、図らずも舞衣だった。
「ちょ、ちょっとアクアくーん! 先輩がビックリしてるじゃないですかぁ!」
舞衣に無理矢理引き剥がされて、アクアは少しだけムッとした表情を浮かべた。
しかし茫然としている美知華の方へ向き直ったその時には、すでに機嫌の良い笑顔を浮かべていた。
「あ、はい」
「よろしくお願いします」
イグニスとニクスがホッとした顔付きで、美知華の差し出した名刺を受け取った。
残る一枚はアクアに……と、美知華がそちらを向くと何やら様子がおかしい。
「あ……」
「え?」
アクアが、真っ直ぐと美知華の方を見て指差している。
その意味がわからず美知華が首を傾げると同時に、アクアの顔に満面の笑みが浮かんだのだった。
「見つけたー!」
「え、ええッ?」
なんと、アクアは予告無く勢いのままに美知華へと抱き付いたのだった。
あまりにも突然のこと……しかも自分の推しにそんなことをされ、美知華は目を見開いたまま固まってしまう。
アクアのこの挙動には、イグニスとニクスも驚いていた。
「おい何やってんだよアクア!」
「アクア、女好きキャラに路線変更したいの?」
「馬鹿ちげーよ! ほらっ、前の取材の時の話!」
「あ~……そういや何度も聞かされたような」
「え? その人が、ってこと?」
「そうそう! 間違いないんだわ」
美知華を置いて、三人でどんどん話が進んでいっていた。
推しからの熱い抱擁にパニック状態のまま固まっていた美知華を助けたのは、図らずも舞衣だった。
「ちょ、ちょっとアクアくーん! 先輩がビックリしてるじゃないですかぁ!」
舞衣に無理矢理引き剥がされて、アクアは少しだけムッとした表情を浮かべた。
しかし茫然としている美知華の方へ向き直ったその時には、すでに機嫌の良い笑顔を浮かべていた。