恋とゾンビは侮れない?
高嶺の氷姫
1話
「おい、誰か話しかけてこいよ…!」
「いやいや、無理無理!!」
「王愛様は高貴な存在なんだから俺たちなんか相手にしてくんないだろ…」
「いやでもワンチャンあるかもじゃ…」
ガタンっ
「うるさい…」
モブたち「「「「すみませんっ」」」」
はぁ…教室にいるときくらい静かにして欲しい…。
って待て、このまま行くと廊下に出てしまう…っ。
「きゃ〜!!王愛様よ〜!!」
「王愛様、今度私とお食事に行きませんか?」
「の、王愛様…っこれ、俺からの気持ちです!受け取ってください…!!」
「王愛様……!今日こそお写真を撮らせてください〜!」
「うるさい……」
モブ一同「クールなところも素敵!!!」
入学を終えてから早1ヶ月。
毎日こんな感じで気が休まらない……。
そろそろ実技試験なのにあんな雰囲気で大丈夫だろうか?……ってこんなこと考えている場合じゃない!
早く教室に戻らないとっ。
授業中にて
はぁ……つまんない、眠い、帰りたい。
授業なんてそんな感情しか生まれない。
今やっている内容なんてとうの昔にやっているし、受ける意味がわからない。
まぁ、入学したてだし出ないといけないことくらい分かってるけど。
先生「はい、じゃあ今のところ影成さんお願いします。」
やばっ、話全然聞いてなかった。
……?ってかこの内容2年の範囲だ。
さっき説明してたところと全く関係ない問題だけど。なぜ?
クラスメイト「ねぇ、あの先生って本当に噂通り生徒に嫌がらせするんだね……。」
クラスメイト「難易度上げすぎじゃない?」
クラスメイト「王愛様でも流石に答えられないんじゃ……。」
「E(x²)-uです。」
確か先月やったところ……だったはず。
……ん?間違ってた?クラス全体静まりすぎじゃない?
先生「せ、正解だ……座り、なさい。」
ん?なんかやけに悔しそうだな……。
まぁ、どうでもいいや。よし、寝よう!
クラスメイト「やば……流石学園が誇る天才。」
クラスメイト「俺達とはレベルが違うな……。」
ーー
先生「はい、じゃあ今日はここまでだ。明日までに数2のテキストをp35~p59まで終わらせるように。以上!」
クラスメイト「え……。まじか……」
クラスメイト「流石に24ページは鬼だろ。」
クラスメイト「てか、王愛様寝てるよ。」
クラスメイト「王愛様……っ授業終わりましたよ!」
「んっ……んんーはぁ……よく寝た〜!」
久々に深い眠りにつけて最高すぎるー
てかもう授業終わってたんだ。
「あ、起こしてくれてありがと。」
クラスメイト「あ、い、いえっ……。」
ん?心做しか顔が赤く見えるような……?
「あ、なんか課題って出てた?」
クラスメイト「……っ!え、あ、えっと……。」
クラスメイト「数2のテキストのp35~p59までですっ。」
あ〜そこなら3ヶ月終わらせておいたとこだ。眠ろ……。
数時間後……
やば……結局3時間眠ってしまった……。
もう昼休憩の時間……そうだ、央士と双葉と昼食の約束してたんだっ……!
えーと待ち合わせは屋上……空間魔法で行こっ……
頭の中でを屋上イメージして……手をこうっ……!
ーーシュパッーー
「2人ともお待たせ。」
央士「王愛〜待ってたよ。」
この美男子は橘央士。私の幼なじみ兼婚約者(親が勝手に決めただけ)でめちゃくちゃ優しい性格。
双葉「もぉ〜、王愛の遅刻癖はいつまで経っても治んないんだからっ……」
で、この美少女は小松崎双葉。私の幼なじみ兼親友でふわふわ天然って感じの性格。
「ごめんって」
央士「今日は授業中寝てたんでしょ?」
「よく分かるね?」
央士「王愛のことならすぐ分かるよ。」
え、隠し事とか全部分かっちゃうってことじゃん。これから気を付けよ……。
双葉「はいはい、そこイチャイチャしなーい!」
ん……?今の会話のどこにイチャイチャ要素が……?
央士「ちょっと双葉っ……!僕はそんなつもりじゃーっ」
「ていうかお腹すいたから召喚魔法していい?」
そろそろ腹が限界を迎えてしまう。
双葉「はぁ……当の本人は鈍感と。」
ん……?
双葉「あーもうっ!はいはい、じゃあ早く食べよう!王愛お願いしてもいい?」
「うん、遅刻のお詫びに。」
えーと、央士はサンドウィッチ、双葉はマカロン、私は……梅おにぎりにしよう!
3つの食べ物を想像して……手をスパっと……
ーースパッーー
ふぅ……成功。
双葉「お〜!流石王愛〜!新作のいちごマカロンじゃん!ありがとぉ!」
央士「ありがとね、王愛。」
気に入ってもらったみたいで良かった。私も梅おにぎり食べよっ……
双葉「ねぇ、2人とも実技試験の噂知ってる?」
「噂?」
そんなの初耳だけど……
実技試験とは学園全生徒(中等部~高等部)が学園所
有の花山で各々魔法と属性武器を用いて相手の胸元の薔薇を取り、薔薇の数と薔薇を取られるまでのタイムを競うというミニサバイバルゲーム。最後の1人になるまでゲームは終わらず、最後まで残った1人は成績の大きい加点になるそう。
双葉「実技試験って最後の1人になるまでやるじゃん?で、その最後に残った1人と戦うのが、噂の”特別編入生”なんだって!!」
央士&王愛「「 特別編入生……!?」」
「おい、誰か話しかけてこいよ…!」
「いやいや、無理無理!!」
「王愛様は高貴な存在なんだから俺たちなんか相手にしてくんないだろ…」
「いやでもワンチャンあるかもじゃ…」
ガタンっ
「うるさい…」
モブたち「「「「すみませんっ」」」」
はぁ…教室にいるときくらい静かにして欲しい…。
って待て、このまま行くと廊下に出てしまう…っ。
「きゃ〜!!王愛様よ〜!!」
「王愛様、今度私とお食事に行きませんか?」
「の、王愛様…っこれ、俺からの気持ちです!受け取ってください…!!」
「王愛様……!今日こそお写真を撮らせてください〜!」
「うるさい……」
モブ一同「クールなところも素敵!!!」
入学を終えてから早1ヶ月。
毎日こんな感じで気が休まらない……。
そろそろ実技試験なのにあんな雰囲気で大丈夫だろうか?……ってこんなこと考えている場合じゃない!
早く教室に戻らないとっ。
授業中にて
はぁ……つまんない、眠い、帰りたい。
授業なんてそんな感情しか生まれない。
今やっている内容なんてとうの昔にやっているし、受ける意味がわからない。
まぁ、入学したてだし出ないといけないことくらい分かってるけど。
先生「はい、じゃあ今のところ影成さんお願いします。」
やばっ、話全然聞いてなかった。
……?ってかこの内容2年の範囲だ。
さっき説明してたところと全く関係ない問題だけど。なぜ?
クラスメイト「ねぇ、あの先生って本当に噂通り生徒に嫌がらせするんだね……。」
クラスメイト「難易度上げすぎじゃない?」
クラスメイト「王愛様でも流石に答えられないんじゃ……。」
「E(x²)-uです。」
確か先月やったところ……だったはず。
……ん?間違ってた?クラス全体静まりすぎじゃない?
先生「せ、正解だ……座り、なさい。」
ん?なんかやけに悔しそうだな……。
まぁ、どうでもいいや。よし、寝よう!
クラスメイト「やば……流石学園が誇る天才。」
クラスメイト「俺達とはレベルが違うな……。」
ーー
先生「はい、じゃあ今日はここまでだ。明日までに数2のテキストをp35~p59まで終わらせるように。以上!」
クラスメイト「え……。まじか……」
クラスメイト「流石に24ページは鬼だろ。」
クラスメイト「てか、王愛様寝てるよ。」
クラスメイト「王愛様……っ授業終わりましたよ!」
「んっ……んんーはぁ……よく寝た〜!」
久々に深い眠りにつけて最高すぎるー
てかもう授業終わってたんだ。
「あ、起こしてくれてありがと。」
クラスメイト「あ、い、いえっ……。」
ん?心做しか顔が赤く見えるような……?
「あ、なんか課題って出てた?」
クラスメイト「……っ!え、あ、えっと……。」
クラスメイト「数2のテキストのp35~p59までですっ。」
あ〜そこなら3ヶ月終わらせておいたとこだ。眠ろ……。
数時間後……
やば……結局3時間眠ってしまった……。
もう昼休憩の時間……そうだ、央士と双葉と昼食の約束してたんだっ……!
えーと待ち合わせは屋上……空間魔法で行こっ……
頭の中でを屋上イメージして……手をこうっ……!
ーーシュパッーー
「2人ともお待たせ。」
央士「王愛〜待ってたよ。」
この美男子は橘央士。私の幼なじみ兼婚約者(親が勝手に決めただけ)でめちゃくちゃ優しい性格。
双葉「もぉ〜、王愛の遅刻癖はいつまで経っても治んないんだからっ……」
で、この美少女は小松崎双葉。私の幼なじみ兼親友でふわふわ天然って感じの性格。
「ごめんって」
央士「今日は授業中寝てたんでしょ?」
「よく分かるね?」
央士「王愛のことならすぐ分かるよ。」
え、隠し事とか全部分かっちゃうってことじゃん。これから気を付けよ……。
双葉「はいはい、そこイチャイチャしなーい!」
ん……?今の会話のどこにイチャイチャ要素が……?
央士「ちょっと双葉っ……!僕はそんなつもりじゃーっ」
「ていうかお腹すいたから召喚魔法していい?」
そろそろ腹が限界を迎えてしまう。
双葉「はぁ……当の本人は鈍感と。」
ん……?
双葉「あーもうっ!はいはい、じゃあ早く食べよう!王愛お願いしてもいい?」
「うん、遅刻のお詫びに。」
えーと、央士はサンドウィッチ、双葉はマカロン、私は……梅おにぎりにしよう!
3つの食べ物を想像して……手をスパっと……
ーースパッーー
ふぅ……成功。
双葉「お〜!流石王愛〜!新作のいちごマカロンじゃん!ありがとぉ!」
央士「ありがとね、王愛。」
気に入ってもらったみたいで良かった。私も梅おにぎり食べよっ……
双葉「ねぇ、2人とも実技試験の噂知ってる?」
「噂?」
そんなの初耳だけど……
実技試験とは学園全生徒(中等部~高等部)が学園所
有の花山で各々魔法と属性武器を用いて相手の胸元の薔薇を取り、薔薇の数と薔薇を取られるまでのタイムを競うというミニサバイバルゲーム。最後の1人になるまでゲームは終わらず、最後まで残った1人は成績の大きい加点になるそう。
双葉「実技試験って最後の1人になるまでやるじゃん?で、その最後に残った1人と戦うのが、噂の”特別編入生”なんだって!!」
央士&王愛「「 特別編入生……!?」」