デス・ドール
「ふたりとも、こんなところで喧嘩しないで」
綾に言われて健太は渋々表情を緩めている。
【家には行っていません。だけどあのピエロを古物市で購入してしまった友人がいるんです】
その返事に興味をひかれたのか、次のメッセージで相手の電話番号が送られてきた。
「これって電話した大丈夫だと思うか?」
さすがに健太は警戒しているみたいだ。
自分から連絡を取ったものの、ダイレクトメッセージ上の関係から外れてしまうことを気にしている。
「公衆電話からかければ大丈夫だと思う」
私は職員室前に設置されている電話を思い出して言った。
最近ではみんなスマホを持っているし、公衆電話は少なくなってきているけれど、この学校ではもしものときに生徒が使える公衆電話がまだ存在していた。
「それなら電話番号を相手に知られることもないから、安心かも」
綾も同意してくれて、健太と綾はふたりで電話をかけに行ったのだった。
綾に言われて健太は渋々表情を緩めている。
【家には行っていません。だけどあのピエロを古物市で購入してしまった友人がいるんです】
その返事に興味をひかれたのか、次のメッセージで相手の電話番号が送られてきた。
「これって電話した大丈夫だと思うか?」
さすがに健太は警戒しているみたいだ。
自分から連絡を取ったものの、ダイレクトメッセージ上の関係から外れてしまうことを気にしている。
「公衆電話からかければ大丈夫だと思う」
私は職員室前に設置されている電話を思い出して言った。
最近ではみんなスマホを持っているし、公衆電話は少なくなってきているけれど、この学校ではもしものときに生徒が使える公衆電話がまだ存在していた。
「それなら電話番号を相手に知られることもないから、安心かも」
綾も同意してくれて、健太と綾はふたりで電話をかけに行ったのだった。