デス・ドール
「うさぎかぁ綾に似合うね」
「千夏は?」
「私も、幼稚園のときに買ってもらったオルゴールを今でも持ってるよ」
答えてから、オルゴールが今までに何度か壊れたことを思い出した。
音が鳴らなくなったり、蓋を開けたときにクルクルと回るバレリーナの人形が回らなくなったり。
その度に修理に出して直してもらって、また大切に使っている。
誰にでも思いでの多い大切なおもちゃはありそうだ。
「あの映像の老婆は美月ちゃんだった。中学生時代の美月ちゃんが持っていたピエロを、何十年も大切にしてたんだよね」
「そうだね……」
綾の言葉になんとなく切ない気持ちになる。
「千夏は?」
「私も、幼稚園のときに買ってもらったオルゴールを今でも持ってるよ」
答えてから、オルゴールが今までに何度か壊れたことを思い出した。
音が鳴らなくなったり、蓋を開けたときにクルクルと回るバレリーナの人形が回らなくなったり。
その度に修理に出して直してもらって、また大切に使っている。
誰にでも思いでの多い大切なおもちゃはありそうだ。
「あの映像の老婆は美月ちゃんだった。中学生時代の美月ちゃんが持っていたピエロを、何十年も大切にしてたんだよね」
「そうだね……」
綾の言葉になんとなく切ない気持ちになる。