デス・ドール
と、頭をかく。
私達が頑張って説明したことは決して無駄ではなかったんだ!

それが嬉しくて思わず綾と抱き合って飛び跳ねる。
先生が一緒にいてくれれば、これほど心強いことはない。

「それより、そのバッドはなんだ?」
4人が1本ずつ持っているバッドに気がついて先生が怪訝そうな顔つきに代わる。

なにか悪いことを企んでいると思われたかもしれない。
「これはピエロを撃退するための道具です」

健太が真面目な顔で説明するので先生はキョトンとした顔になってしまった。

それでもどうにか納得してくれたようで、私達はようやくグラウンドへと出ることができたのだった。
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