デス・ドール
公園へ
家に戻ってきてから昼食を食べている間も気が気ではなかった。

せっかくお兄さんから微かなヒントを得たのに、それを使うことができないのはとてももどかしい気持ちになる。

「今日は午後からはゆっくりしましょうね」
ご飯を食べ終えてお母さんはさっそく今日の買い物を広げ始めた。

古着やバッグや本や裁縫道具。
どれもキレイで一見中古品だとはわからないものばかりだ。

「そうだなぁ」
お父さんも買ってきた食器やツボを磨いている。

今日はもう何をお願いしても外へ連れて行ってもらうことはできなさそうだ。
せめて公園にだけでも行くことができればよかったのに……。

そう思って落胆していたとき、スマホが震えた。
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