男嫌いと噂の美人秘書はエリート副社長に一夜から始まる恋に落とされる。
「なので、明日からのことを相談したい……というのが、本当のところだったりします。かっこ悪いので、言いたくなかったのですが……」
視線を彷徨わせる副社長。
……そういうことなら、仕方がない、と思う。
(それに、副社長は今までの男性とは違う……だろうし)
今までの男性は、食事にいけば言い寄って来た。付き合ってほしいとか、この後ホテルに行こうとか。
まぁ、副社長ほど好みの人ならば、ちょっと考えた……かも、だけど。
(けど、さすがに一夜の過ちをするなんてありえないわ)
そう思い、私は一人で悩んだ末に答えを出す。
「そういうことでしたら、ぜひご一緒させていただきたく」
私の返答を聞いた副社長は、露骨にほっとしていらっしゃった。
……その表情を見るだけで、了承してよかったと思ってしまう。
「では、一時間後にエントランスで」
「……はい」
副社長のその言葉に頷いて、私は今度こそお部屋を出て行く。
一礼をして扉を閉めて。……自分の心臓の音がやたらとうるさいことに気が付いた。
(違う。彼は、私のことが好きというわけでは……)
私のちょっと夢見がちな部分が主張をする。それをねじ伏せて、冷静を装って。私は、更衣室に足を向けるのだった。
視線を彷徨わせる副社長。
……そういうことなら、仕方がない、と思う。
(それに、副社長は今までの男性とは違う……だろうし)
今までの男性は、食事にいけば言い寄って来た。付き合ってほしいとか、この後ホテルに行こうとか。
まぁ、副社長ほど好みの人ならば、ちょっと考えた……かも、だけど。
(けど、さすがに一夜の過ちをするなんてありえないわ)
そう思い、私は一人で悩んだ末に答えを出す。
「そういうことでしたら、ぜひご一緒させていただきたく」
私の返答を聞いた副社長は、露骨にほっとしていらっしゃった。
……その表情を見るだけで、了承してよかったと思ってしまう。
「では、一時間後にエントランスで」
「……はい」
副社長のその言葉に頷いて、私は今度こそお部屋を出て行く。
一礼をして扉を閉めて。……自分の心臓の音がやたらとうるさいことに気が付いた。
(違う。彼は、私のことが好きというわけでは……)
私のちょっと夢見がちな部分が主張をする。それをねじ伏せて、冷静を装って。私は、更衣室に足を向けるのだった。