男嫌いと噂の美人秘書はエリート副社長に一夜から始まる恋に落とされる。
「ベテランに任せてもいいんだが、やっぱり同年代のほうがなにかと話しやすいかと思ってね」
まぁ、そりゃあ、そうかもしれない。ただ、私に務まるかどうかが、不安だった。
「ですが、私はまだ経験不足……」
「若手なのだから、経験不足は当然だろう。今から学んでいけばいい」
社長は年功序列があまり好きではない。有能ならば、若手にも重要な仕事を割り振ってくれるような人だ。
その社長に、見込まれているんだ。……そう思ったら、なんだかちょっと嬉しい。
「どうだろうか? お願いできるか?」
真剣な眼差しで見つめられて、そう問いかけられた。
……私は、少し迷って頷く。
「私で、よろしければ」
「そうか。では、専務の秘書の役割は佐原さんに引き継いでくれ」
「かしこまりました」
佐原とは、私の一つ下の後輩。明るくて話しやすいけれど、ちょっとドジな子だ。
「三週間ほどしたら、甥っ子はこっちに来る。その際に、早めに紹介しよう」
「はい。よろしくお願いいたします」
そんな会話を社長と交わしたのが、二十日ほど前。これから二十日後。私は、副社長となる真田 丞さんと、出逢った。
まぁ、そりゃあ、そうかもしれない。ただ、私に務まるかどうかが、不安だった。
「ですが、私はまだ経験不足……」
「若手なのだから、経験不足は当然だろう。今から学んでいけばいい」
社長は年功序列があまり好きではない。有能ならば、若手にも重要な仕事を割り振ってくれるような人だ。
その社長に、見込まれているんだ。……そう思ったら、なんだかちょっと嬉しい。
「どうだろうか? お願いできるか?」
真剣な眼差しで見つめられて、そう問いかけられた。
……私は、少し迷って頷く。
「私で、よろしければ」
「そうか。では、専務の秘書の役割は佐原さんに引き継いでくれ」
「かしこまりました」
佐原とは、私の一つ下の後輩。明るくて話しやすいけれど、ちょっとドジな子だ。
「三週間ほどしたら、甥っ子はこっちに来る。その際に、早めに紹介しよう」
「はい。よろしくお願いいたします」
そんな会話を社長と交わしたのが、二十日ほど前。これから二十日後。私は、副社長となる真田 丞さんと、出逢った。