気になる彼女のマスク下のヒミツ

第1章 私とマスク

私、犬飼 真知《いぬかい まち》。
16歳。高校2年生。

好きなものは平凡。
嫌いなものは非凡。

え?平凡は詰まらない??
自分だけの"特別"が欲しいって??

確かにその気持ちも分かる。

スーパーヒーローのように空を飛べたり。
マジシャンのように瞬間移動出来たり。

そんな漫画やアニメのような力があればそりゃ最高だ。

絶対に人生で1億回以上は思うよね。
そんな能力がなくても頭が良いとか足が速いとかだって立派な能力だし、誰もが自分一人だけの"特別"をいつも願ってる。

けどー…

私は平凡が良い。

平凡は特に優れたところがなくありふれた様子を表す。なんて、言うけれど。


「うわ…マスクの紐が切れるとか縁起悪すぎ…。」


マスクが相棒の私にとったらやっぱり平凡とは憧れの存在なのである。
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