初恋キャンディー
涙の湖
まどかちゃんは無事吸血鬼から逃げてどこにいるのか分からないけいたくんを探すことにしました。
「けいたくーん」
まどかちゃんの声がむなしく誰もいない森に響きます。
まどかちゃんが飛ばされたという吸血鬼の屋敷は、町外れのひとつ森を越えた丘にあります。
まどかちゃんは小さな足で、吸血鬼の屋敷から歩いて、この真っ暗な人の気配などまったく感じさせない森までやってきました。
まどかちゃんは吸血鬼の屋敷を出てから休まず後ろを振り返らずただただ前を見て歩いてきました。
さすがのまどかちゃんも疲れてしまったようです。
近くにあった切り株に腰を下ろしました。
「まどかちゃん。どうしたの?」
休んでいると後ろから声がしました。
「疲れちゃったから、休んでるの」
まどかちゃんがそう答えると、声の主はまどかちゃんの正面までやってきて言いました。
「そっか、あんまり遅くならないうちにこの森を出るんだよ?」
「ありがとう。うさぎさん」
声の主は真っ黒のシルクハットをかぶったウサギでした。
「けいたくーん」
まどかちゃんの声がむなしく誰もいない森に響きます。
まどかちゃんが飛ばされたという吸血鬼の屋敷は、町外れのひとつ森を越えた丘にあります。
まどかちゃんは小さな足で、吸血鬼の屋敷から歩いて、この真っ暗な人の気配などまったく感じさせない森までやってきました。
まどかちゃんは吸血鬼の屋敷を出てから休まず後ろを振り返らずただただ前を見て歩いてきました。
さすがのまどかちゃんも疲れてしまったようです。
近くにあった切り株に腰を下ろしました。
「まどかちゃん。どうしたの?」
休んでいると後ろから声がしました。
「疲れちゃったから、休んでるの」
まどかちゃんがそう答えると、声の主はまどかちゃんの正面までやってきて言いました。
「そっか、あんまり遅くならないうちにこの森を出るんだよ?」
「ありがとう。うさぎさん」
声の主は真っ黒のシルクハットをかぶったウサギでした。