苦手だったあなたへ
イベント
紺野先生と住み始めて早1週間が経った頃。
委員会決めというイベントがやってきた。
白銀高校は、委員会は全員は入る必要のないものとされているから、私もやらないつもりだった。
なんだけど……。
「誰か体育委員やらないの?」
紺野先生が委員会決めで体育委員が決まらず悲しそうな顔をしていた。
体育委員は、朝は早くて帰りは遅くまで働かされるとか、仕事量は生徒会に並ぶとか、ブラックな委員会と噂されている。
あくまでも噂だけど。
そんな委員会に好んで入る人は相当物好きなわけで、当然うちのクラスからも出なかった。
体育科の紺野先生はがっかりとした様子でうちのクラスの名簿を見ていた。
紺野先生にはファンが多いんだからそういう女子がやればいいのに、仕事になると嫌らしい。
「じゃ、指名するわ。月葉やって。」
「えっ?」
頬杖をついて半目で話を聞いていた私に急に振られて、思わずおでこを机に打ってしまった。
何で私……?
周りからは拍手が起こっていて、もう後戻りできないのかな、と顔が青ざめた。
紺野先生ときたら、私なら断らないだろうと思ったのかな?なんか腹立たしい。
お世話になってるから、断れないのは事実だけど、わざわざ指名するなって思っちゃう。
委員会決めというイベントがやってきた。
白銀高校は、委員会は全員は入る必要のないものとされているから、私もやらないつもりだった。
なんだけど……。
「誰か体育委員やらないの?」
紺野先生が委員会決めで体育委員が決まらず悲しそうな顔をしていた。
体育委員は、朝は早くて帰りは遅くまで働かされるとか、仕事量は生徒会に並ぶとか、ブラックな委員会と噂されている。
あくまでも噂だけど。
そんな委員会に好んで入る人は相当物好きなわけで、当然うちのクラスからも出なかった。
体育科の紺野先生はがっかりとした様子でうちのクラスの名簿を見ていた。
紺野先生にはファンが多いんだからそういう女子がやればいいのに、仕事になると嫌らしい。
「じゃ、指名するわ。月葉やって。」
「えっ?」
頬杖をついて半目で話を聞いていた私に急に振られて、思わずおでこを机に打ってしまった。
何で私……?
周りからは拍手が起こっていて、もう後戻りできないのかな、と顔が青ざめた。
紺野先生ときたら、私なら断らないだろうと思ったのかな?なんか腹立たしい。
お世話になってるから、断れないのは事実だけど、わざわざ指名するなって思っちゃう。