苦手だったあなたへ
近くにいた生徒に声をかけた。
もう帰りたかったし。
「ねぇ、1人何円なの?」
「えっと、400円かな。紺野先生が多めに払うらしいから。」
100円を4枚置いてから扉を開いてカラオケを出た。
家のそばにあるコンビニで好きなアイスを3個くらい買ってから家に着いた。
「あれ、中川さん。今帰宅なの?結構遅かったね。」
旗本先生……?なんでいるのかちょっと怖い。
玄関先のフェンスの前で会ったから、少しドキッとした。
多分、紺野先生は女の子たちに拉致されていたし、そんなすぐには帰ってこないから大丈夫だけど。
スマホで時間を確認すると、確かにもう夜8時半を回っていた。
夕方の6時から始まってから、そんなに経っていたんだ。
「はい、クラスの打ち上げが騒がしくて、これでも早く抜けてきたんですけどね。」
そう答えると、旗本先生はそっか、と笑って答えた。
相変わらず、そのどこを見ているのかがわかりにくい視線にドギマギする。
「紺野先生はまだ打ち上げに行ってるのか。」
「ですね。相変わらず、旗本先生と同じように女の子に人気なので。」
旗本先生の表情は夜の暗闇のせいでわからなかったけど、笑っているように見えた。
意味深だなぁ。
というか、アイスがとけちゃうんだった。
もう帰りたかったし。
「ねぇ、1人何円なの?」
「えっと、400円かな。紺野先生が多めに払うらしいから。」
100円を4枚置いてから扉を開いてカラオケを出た。
家のそばにあるコンビニで好きなアイスを3個くらい買ってから家に着いた。
「あれ、中川さん。今帰宅なの?結構遅かったね。」
旗本先生……?なんでいるのかちょっと怖い。
玄関先のフェンスの前で会ったから、少しドキッとした。
多分、紺野先生は女の子たちに拉致されていたし、そんなすぐには帰ってこないから大丈夫だけど。
スマホで時間を確認すると、確かにもう夜8時半を回っていた。
夕方の6時から始まってから、そんなに経っていたんだ。
「はい、クラスの打ち上げが騒がしくて、これでも早く抜けてきたんですけどね。」
そう答えると、旗本先生はそっか、と笑って答えた。
相変わらず、そのどこを見ているのかがわかりにくい視線にドギマギする。
「紺野先生はまだ打ち上げに行ってるのか。」
「ですね。相変わらず、旗本先生と同じように女の子に人気なので。」
旗本先生の表情は夜の暗闇のせいでわからなかったけど、笑っているように見えた。
意味深だなぁ。
というか、アイスがとけちゃうんだった。