苦手だったあなたへ
クラスの中でいつもトップをとっている優等生チームは多分オール5の喜び方をしている。


逆に、『赤点グループ』『平均点下げ隊』と呼ばれるチームは2か3しか取れなかった焦り方。


私は国語、英語が良かったからとりあえず落ち着ける。


「はい、じゃあ早く帰りたいだろ、さよなら。」


おぉ、雑だけど無駄話がないならありがたい。


みんな通知表を抱えたままぞろぞろと教室を出ていく。


私はただただ暇なので、とりあえずなるべく急いで家路につく。


家に着いてから、お昼ご飯はテキトウに食べて、夜ご飯の仕込みをした。


勉強は気が向いたらできるようにテーブルの上に出して、そのままテレビを見始めた。


録画してた番組などを1通り見終えると、もう夕方。結局夏休みに入ると私ってこうなりがちだ。


何もする気力がないので、ソファーに寝転び、そのまま少し昼寝でもすることにした。





「おい、起きろ起きろ。夜ご飯作ったんだから。」


「ふぇ……先生……おはよ。」


寝ぼけたことを言う私に、先生は呆れ顔をした。


というか、ご飯作ってくれたんだ。


「月葉が下準備してくれたヤツ、何に使うのか分からなかったからテキトウにやっちゃったけど。」


テーブルには、先生が作ってくれた料理が3、4品。
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