苦手だったあなたへ
準備を軽く済ませて、近所のコンビニに出向いた。


「はぁ、よりによってこんな日に風邪?」


「まだ夏休み初日じゃん!」


ん……?


「ゲッ……!」


コンビニのそばで、私と同じクラスの女子が3人集まっていた。


なんでこんなところにいるの!?


しかも目立つ系の陽キャグループ。


やだなぁ。


てか、いつも4人組なのに、今日だけ3人でいる。


1人だけハブられてるようには見えないし、今日だけ来れなかったとかかも。


って、それはどうでもいいんだ。


私の目的はすぐにお菓子を買って帰ること。


「あー、ねぇ中山さん?だよね。同じクラスの。」


「マジじゃん。この子誘う?」


中川です……。


てか何に誘われるのかがわからなくて恐ろしい。


「今日合コン予定してたんだけど、1人来れなくなっちゃって。暇でしょ、来てよ。」


「えっ……?私がですか?」


「敬語ウケる〜、なんでもいいから来てよ。どうせ暇だよね?」


さっきから失礼……。


私を合コンに誘うなんて、目的は引き立て役としか思えない。


しかも今着てる服はシンプルなワンピースとカーディガンのみ。


3人のキラキラな女の子たちは化粧までしている。


「そうと決まれば、早速カラオケ行っちゃお!」
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