苦手だったあなたへ
この子達は悪口を言うと引かれることに気がついていないのかな?


私のことを引き立てるようなことをしないで……。


「へぇ、あ、月葉ちゃんが頼んだポテトと唐揚げ来たよ。」


テーブルに置いてもらったのと同時に食べ始めてしまった。


これは本当に食い意地を張りすぎてる感じがして引かれたかも……。


女子力とかより人間としてどうかと思われる行動だ。


「ね、1個ちょうだい!」


「あ、俺も欲しい。いい?月葉ちゃん。」


男の子たち、女子3人に引きすぎて私の方に寄ってきてる……。


なんとか女子たち挽回してくれないかな?


「そういえば、すみれは懐メロ上手いんです!是非聞いてください!」


「あ、そうそう!私懐メロばっかきくんで。」


ちょっとずつ集中箇所を私から外せてるかな……。


にしても世の中の女の子たちはこんなに苦労して合コンに挑んでいるのか。


「ね、月葉ちゃん。この後2人でカフェにでも行かない?」


1人の男の子がこっそり話しかけてきてくれた。


メガネをしていたんだけど、顔はよく見るとめちゃくちゃ美形だ。


雰囲気もなんだか旗本先生に似ている気がする。


「あ……私でよければ……。」


名前なんだっけ?でも、結構好きなタイプかも。
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