苦手だったあなたへ
男バスのマネが何をするのかも私はよくわからない。


しかも、この学校の知り合いなんかほとんど先生だけだから、男バスのメンツなんて同級生でも知らない顔ばかり。


正直言って、今初めましてくらいの人の着用した衣類の洗濯なんてやりたくない。


紺野先生がアイスの6種類ボックス買ってくれるっていうから渋々だけど……。


なんか練習してるけど、私は観戦するならバスケより野球派なので、これも正直つまらない。


あ、なんかドリンクボトル作らなきゃいけないんだっけ?   


料理するから手作業くらいなら大丈夫だ。


「月葉、ちょっとコーヒー買ってきてくれない?」


「はぁ?なんで私が。顧問のコーヒーを購入なんていう業務、マネージャーの仕事にないですよね。」


「マジ眠すぎるんだよ。アイス9個ボックスにするから!」


まあ仕方がない。


校内にはいたるところに自販機が置かれているし、歩けば往復で5分もしない距離だ。


てか紺野先生も眠たいんか。


ちゃんと仕事で来てるのかな?


でも、部活の顧問はサービス残業になってるらしいから、先生も大変なのか。


外に出ると、久しぶりにとある女の子に会った。


「あっ、中川さん!お久しぶりです。最近会えてなかったからうれしいです!」
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