苦手だったあなたへ
例えば、友達にあげるから何人分とか、これで1人分だと高いかな、とか。


私は全くその心配はない。


なぜなら友達がいないから。


というわけで私は自分のお土産だけを考えていればいいんだ。


「何がいいかなぁ、あっこれ可愛い!」


私が見つけたのはボディミストだった。


なんの香りなんだろうと思って、手首に軽くかけてみた。


めっちゃいい匂い、フルーティーだけど匂いは強すぎない。


これ買っちゃおう。


お店で即購入した後に、外にまたせた先生の元へ駆け寄った。


「すみません、いいもの見つけて買っちゃいました。」


「奇遇だな。俺もめっちゃいいの見つけたから買っちゃったよ。」


お店と同じようなオシャレなデザインをした小さめの紙袋を持っている。


他にも通りのお店を見て回り、別荘まで戻ってきた。


「うー、結構疲れた。」


「夜ご飯食べに行く?さっきの喫茶店から4時間も経ってないけど。」


歩き疲れてお腹ぺこぺこだ。


夜ご飯も心配なくたくさん食べられそうだ。


夜はさすがに先生も歩くのは嫌だったのか、車を出してくれた。


車で15分くらいすると、目的地に到着した。


「おぉ、なんか高級そうなお店ですね。」


「うん、高級だもん。ここはいっつも来るんだよね。」
< 64 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop