苦手だったあなたへ
さて、二学期に入り3週間ほど経った。


なんだかんだで楽しい日々。


体育委員会の活動を除いて……。


「はい、じゃあ秋季球技大会の情報共有をしまーす。葵よろしくね。」


それだけ言って葵ちゃんに丸投げ……酷い教師だ。


葵ちゃんはそれでもにこやかに笑って、「はい!」と返事をしていた。


すごいなぁ。勝手に決められた委員長なのに。


私だったら絶対やらない。


「では、秋季の球技大会についてですが、1年生がサッカーとバスケ。2年生がサッカーとバレー。3年生が全部ですね。」


ダルいなぁ……。


元々運動嫌いだし、球技とか1番無理。


だって青アザできるし痛いじゃん。


体育委員とは思えない心の内だけど……。


「ええと、1人最大3個までの参加ですね。体育委員は全部です。」


えっ……。


なんか地獄みたいな恐ろしい言葉が聞こえたんだけど。


本当にやだ、体育祭と言い、これ系は私無理なんだけど……。


「はい、じゃあ今日はここら辺で終わりにします。また次回は2週間後ですね。」


ドッと疲れた。


球技大会休みたいなぁ……でも紺野先生に引きずり出されちゃう。


「月葉さん、お疲れ様です!」


可愛らしい葵ちゃんがやってきて笑って挨拶をしてくれた。
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