苦手だったあなたへ
ただ、何も考えたくなくて、私は今の紺野先生と話している時間がすごく幸せで。


「月葉、本当にありがとう。」


「私、何かしましたっけ?」


「俺だけが悪いわけじゃないって言ってくれたじゃん。それ、めっちゃ嬉しかった。」


「そんな些細な事……」


「些細でも嬉しかったの。そういうことあるでしょ、月葉も。」


まぁあるかも。


「先生が保健室で助けに来てくれたの、カッコよかったよ。」


「たまたま保健室に用事があって入ったら大変なことになってたんだもん。どういういきさつなの?」


「ま、それは色々あったので。」


こうやって楽しく過ごせていて本当に私は世界1幸せだ。


好きな人がいること、と、好きな人といること。


似ているけど全然違うもんね。


好きな人といることの素晴らしさが初めてわかったような気がする。
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