パティシエになりたいので、結婚はいたしません!
そう言いながらエドワード様は私の顎に手を当てて、自分の方を向かせようとする。何をされるのか察した私は、咄嗟に近くにあった林檎を掴み、エドワード様の口に押し当てた。
「キスはさせません!」
エドワード様の腕の中から脱出し、廊下を走る。私は自分の唇を守らなくてはならない。何故ならこの世界での婚約の印がキスを交わすことだからだ。キスを交わした者は必ず結婚しなくてはならない。まあ、エドワード様は初めて会った時にもしようとして来たから警戒してるけどね。
(とりあえず部屋に戻ろう。部屋から鍵をかけられるから安心)
そう思っていた矢先、曲がり角で誰かとぶつかってしまう。後ろに倒れてしまいそうになった私の手を、「危ない!」と誰かが素早く掴んでくれた。
「ありがとうございます!……あっ」
「アン!会えて嬉しい〜」
赤い髪とぴょこんと出たアホ毛が特徴的な男性の名前はアイザック・マテオ様。婚約者候補の一人だ。
「アン」
「キスはさせません!」
エドワード様の腕の中から脱出し、廊下を走る。私は自分の唇を守らなくてはならない。何故ならこの世界での婚約の印がキスを交わすことだからだ。キスを交わした者は必ず結婚しなくてはならない。まあ、エドワード様は初めて会った時にもしようとして来たから警戒してるけどね。
(とりあえず部屋に戻ろう。部屋から鍵をかけられるから安心)
そう思っていた矢先、曲がり角で誰かとぶつかってしまう。後ろに倒れてしまいそうになった私の手を、「危ない!」と誰かが素早く掴んでくれた。
「ありがとうございます!……あっ」
「アン!会えて嬉しい〜」
赤い髪とぴょこんと出たアホ毛が特徴的な男性の名前はアイザック・マテオ様。婚約者候補の一人だ。
「アン」