親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~
さっきまでルーチェが背負っていた杖は、左手に握られている。
「ルーチェ」
僕がルーチェに声をかけながら近づくと、ルーチェは振り返った。
「ラウル、良く見ててね。これが、この世界の魔法だよ」
そう言いながら、ルーチェは持っていた杖を空に掲げる。
それから少し間が空いて、杖先にぽうっと炎が灯った。
その炎を、ルーチェは空に向かって打ち上げる。
「……これが、魔法……」
僕が呟くと、ルーチェは僕の方を向いて「そうだよ」と微笑んだ。
「まずは、魔法の基礎である魔力の操作をできるようになろっか。これ、さっき説明した魔法薬。飲んでみて」
ルーチェはそう言いながら、さっき見せてくれた小瓶を僕に向かって差し出す。
僕は、それを受け取ると小瓶を眺めた。そして、覚悟を決めて小瓶に入った液体を一気に飲み干す。
思った以上に飲みやすい。……苦いけど。
なんて思っていたら、体中を何かが駆け巡る感覚がした。
これ、多分、ルーチェの言う魔力だろうね。初めての感覚のはずなのに、どこか懐かしく感じる。
「ラウル。まだ試作段階の魔法薬だから、何か違和感を感じたらすぐ教えて……じゃあ、今から魔力の操作と魔法の出し方について教えるね」
ルーチェは僕に近づくと、ゆっくりと説明をしてくれた。
「ルーチェ」
僕がルーチェに声をかけながら近づくと、ルーチェは振り返った。
「ラウル、良く見ててね。これが、この世界の魔法だよ」
そう言いながら、ルーチェは持っていた杖を空に掲げる。
それから少し間が空いて、杖先にぽうっと炎が灯った。
その炎を、ルーチェは空に向かって打ち上げる。
「……これが、魔法……」
僕が呟くと、ルーチェは僕の方を向いて「そうだよ」と微笑んだ。
「まずは、魔法の基礎である魔力の操作をできるようになろっか。これ、さっき説明した魔法薬。飲んでみて」
ルーチェはそう言いながら、さっき見せてくれた小瓶を僕に向かって差し出す。
僕は、それを受け取ると小瓶を眺めた。そして、覚悟を決めて小瓶に入った液体を一気に飲み干す。
思った以上に飲みやすい。……苦いけど。
なんて思っていたら、体中を何かが駆け巡る感覚がした。
これ、多分、ルーチェの言う魔力だろうね。初めての感覚のはずなのに、どこか懐かしく感じる。
「ラウル。まだ試作段階の魔法薬だから、何か違和感を感じたらすぐ教えて……じゃあ、今から魔力の操作と魔法の出し方について教えるね」
ルーチェは僕に近づくと、ゆっくりと説明をしてくれた。