結婚について、本気出してみた。




「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。確かに、エイリアン2にはそこまで固執してませんが、この状況、この奇跡的な状況の前では、話は別です。4人の中で一体誰が借りることになるのか。話し合ったり、譲り合ったりする方が、物語としては面白いじゃないですか?」


「いいや、全然面白くない」


「キミの書く小説よりは面白いよ」


「なっ……読んだこともないくせに、よくそんなことが言えるな」


「読もうにも、本屋でキミの小説となかなか巡り合わないものでね。今まで何作くらい本になってるのかな?」


「あ、私、読んだことあります」


「筒香さん、コイツが書いた小説、読んだことがあるんですか?」


「はい。カンバラさんの家で。まあ、本にはなってなくて、原稿ベースですけど。確か今は、男子高校生がシンクロナイズドスイミング部を作ろうとする話を書いてました」


「それって、ウォーターボーイズじゃないですか?」


「宗教の人の言う通り、ウォーターボーイズですよね?」


「私も、ウォーターボーイズだなって思って読んでました」



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