本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます
第7章 13 亮平の思いやり
熱を測ってみると37.8度だった。
「え…?大分身体が楽になったからもう熱が無いと思っていたのにまだこんなに熱があったんだ」
ベッドの中で熱を測って私は驚いてしまった。それじゃ昨夜は一体何度の熱があったんだろう…?でもこんなに熱があったら仕事なんて出れるはずがない。
時計を見ると、今は午前8時を少し過ぎたところだった。
「今職場に電話しても誰もいないからな…。8時半になったら電話入れよう」
そして私はベッドから起き上がると、冷蔵庫へ向かった。確か亮平が冷蔵庫に色々食べ物を用意したって言ってたっけ。
「何が入ってるのかな~」
ガチャリ
冷蔵庫のドアを開けると、そこにはヨーグルトにプリン、ゼリー、コンビニの鍋焼きうどんに雑炊が入っている。
「すごい…こんなに用意してくれてたんだ」
けれど亮平が用意してくれていたのは冷蔵食品だけでは無かった。床の上にはレジ袋が置かれていて、中には食パンや真空パックご飯にインスタントのカップみそ汁、レトルトパックの卵粥が3パック入っていた。
「うわ…随分お金使わせちゃったかもしれない。そうだ、亮平にお礼のメール入れておこうかな」
でもとりあえずは朝ごはんの準備をしよう。私は早速冷蔵庫から雑炊を取り出した。
「ふ~ん‥。600Wの電子レンジで2分30秒加熱か…。」
温め時間を確認し、レンジに入れてワット数と時間を設定するとスイッチを押す。その間にベッドサイドの上に置いたスマホを取りに戻ると、雑炊が温まる間に亮平にメールを打ち込んだ。
「よし、こんなもんでいいかな?」
メールに今の自分の今の状況と食べものを色々買って用意してくれたお礼を書いて送信した。
ピピーピピーッ
ちょうどタイミングよく電子レンジの終了音が流れたので、火傷に気をつけながら慎重に温まった雑炊をお盆に乗せて、部屋へと運んだ。
「いただきます」
手を合わせ、熱々の雑炊をフウフウと冷ましながら食事していると、スマホに着信のを知らせるメロディが流れた。相手は亮平からだった。
「え?もう返信してきたの?」
はやる気持ちでメッセージを表示させた。
『まだ熱が高いな。今日は仕事休めよ?仕事帰りにまた寄るからな 』
「え?亮平…今夜も来てくれるの…?」
メールの文面が信じられず、私は2回も見直してしまったくらいだ。
そして私は思った。不謹慎かも知れないけど、たまには風邪をひいてみるものだと――
その後――
食事を終えて風邪薬を飲み、8時半になったところで私は職場に電話を入れてまだ熱があるので仕事を休ませて欲しいとお願いをすると電話に出てくれた女性先輩は、お大事にと声を掛けてくれた。
「はぁ…」
職場に連絡も入れて、することが無くなった私は再びベッドに横になった。
「どうしよう…お医者さんに行ったほうがいいかな…?でも何だか体がだるいから行きたくないし…」
そして―
「…さっぶい…」
ニットの帽子をかぶり、暖パンにブーツ、ダウンコートの上からマフラー、そしてマスクという完璧?な出で立ちで私はマンションにカギを掛けた。やっぱり明日は出勤しないとならないから内科の診察を受ける為に結局私は外に出てきたのだ。
「う~これはたまらない。熱が上がる前に早く内科へ行かないと…」
しかし、ここで一瞬激しいめまいが起こり…私はマンションを出た先でしゃがみこんでまった。その時に不意に上から声を掛けられた。
「あれ?加藤さん…?」
聞き覚えのある声に顔を上げると、そこに立っていたのはお隣のマンションに住む引っ越し屋さんの姿があった――
「え…?大分身体が楽になったからもう熱が無いと思っていたのにまだこんなに熱があったんだ」
ベッドの中で熱を測って私は驚いてしまった。それじゃ昨夜は一体何度の熱があったんだろう…?でもこんなに熱があったら仕事なんて出れるはずがない。
時計を見ると、今は午前8時を少し過ぎたところだった。
「今職場に電話しても誰もいないからな…。8時半になったら電話入れよう」
そして私はベッドから起き上がると、冷蔵庫へ向かった。確か亮平が冷蔵庫に色々食べ物を用意したって言ってたっけ。
「何が入ってるのかな~」
ガチャリ
冷蔵庫のドアを開けると、そこにはヨーグルトにプリン、ゼリー、コンビニの鍋焼きうどんに雑炊が入っている。
「すごい…こんなに用意してくれてたんだ」
けれど亮平が用意してくれていたのは冷蔵食品だけでは無かった。床の上にはレジ袋が置かれていて、中には食パンや真空パックご飯にインスタントのカップみそ汁、レトルトパックの卵粥が3パック入っていた。
「うわ…随分お金使わせちゃったかもしれない。そうだ、亮平にお礼のメール入れておこうかな」
でもとりあえずは朝ごはんの準備をしよう。私は早速冷蔵庫から雑炊を取り出した。
「ふ~ん‥。600Wの電子レンジで2分30秒加熱か…。」
温め時間を確認し、レンジに入れてワット数と時間を設定するとスイッチを押す。その間にベッドサイドの上に置いたスマホを取りに戻ると、雑炊が温まる間に亮平にメールを打ち込んだ。
「よし、こんなもんでいいかな?」
メールに今の自分の今の状況と食べものを色々買って用意してくれたお礼を書いて送信した。
ピピーピピーッ
ちょうどタイミングよく電子レンジの終了音が流れたので、火傷に気をつけながら慎重に温まった雑炊をお盆に乗せて、部屋へと運んだ。
「いただきます」
手を合わせ、熱々の雑炊をフウフウと冷ましながら食事していると、スマホに着信のを知らせるメロディが流れた。相手は亮平からだった。
「え?もう返信してきたの?」
はやる気持ちでメッセージを表示させた。
『まだ熱が高いな。今日は仕事休めよ?仕事帰りにまた寄るからな 』
「え?亮平…今夜も来てくれるの…?」
メールの文面が信じられず、私は2回も見直してしまったくらいだ。
そして私は思った。不謹慎かも知れないけど、たまには風邪をひいてみるものだと――
その後――
食事を終えて風邪薬を飲み、8時半になったところで私は職場に電話を入れてまだ熱があるので仕事を休ませて欲しいとお願いをすると電話に出てくれた女性先輩は、お大事にと声を掛けてくれた。
「はぁ…」
職場に連絡も入れて、することが無くなった私は再びベッドに横になった。
「どうしよう…お医者さんに行ったほうがいいかな…?でも何だか体がだるいから行きたくないし…」
そして―
「…さっぶい…」
ニットの帽子をかぶり、暖パンにブーツ、ダウンコートの上からマフラー、そしてマスクという完璧?な出で立ちで私はマンションにカギを掛けた。やっぱり明日は出勤しないとならないから内科の診察を受ける為に結局私は外に出てきたのだ。
「う~これはたまらない。熱が上がる前に早く内科へ行かないと…」
しかし、ここで一瞬激しいめまいが起こり…私はマンションを出た先でしゃがみこんでまった。その時に不意に上から声を掛けられた。
「あれ?加藤さん…?」
聞き覚えのある声に顔を上げると、そこに立っていたのはお隣のマンションに住む引っ越し屋さんの姿があった――