超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「葵く-ん!」
「四条ー、がんばれー!」
「赤チーム優勝するぞー!!」
葵くんの頑張りにより、静かだったテントは、再び盛り上がりを見せる。たくさんの声が、葵くんの背中を後押しする。その期待に応えるよう、葵くんは速度を上げ、紫温先輩と七海先輩を抜いた。そしてついに一位の翼くんと並ぶ!ゴールまで、あと数メートル!
「がんばれ、がんばれ葵くん……っ」
『ひなるには、俺だけを応援してもらいたい』
「葵くん!がんばれー!!」
――パァン
一位を知らせるピストルが、青い空にこだまする。全てのチームが、息を呑んで走者の行方を見守った。
実行委員により、一位の旗が手渡される。
受け取ったのは、葵くんだった。