超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「じゃあ、行こうか」
「うん。七海先輩、紫温先輩。いってきますっ」
「「いってらっしゃい」」
二人に別れを告げ、玄関へ。すると外から帰って来た翼くんと、ちょうど出くわした。何やら大きな荷物を抱えている。
「翼くん、行ってくるね」
「……おう」
少し元気がないような?って思ったけど、翼くんは何事も無かったように、手を挙げて去って行く。大きなビニール袋の音を、ガサガサ立てながら。
――ムニッ
「俺が隣にいるのに、他の人のこと考えるの禁止」
「ひゃ、ひゃいっ」
ほっぺたをつままれ、変な声が出る。だけど葵くんに手を握られることで、もう一度変な声が出た。
「ごめん、手を繋ぐの嫌だった?」
「だ、大丈夫っ」
「よかった。今日は楽しもうね、ひなる」
「うん、よろしくね葵くん!」
その後――葵くんは女の子が好きそうな雑貨店に寄ってくれたり、映画のチケットを取ってくれていたり、私が喜ぶことばかりしてくれた。休憩にと立ち寄ったのは、人気のスイーツ屋さん。カップル限定メニューがあって、葵くんは迷わずソレにした。