超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「えっと。葵くん、カップルって……」
「お店の人気ナンバーワンが、カップル限定メニューなんだ。おかし好きのひなるに、絶対食べて欲しくて」
(そういうこと!)
私ってば、つい「いつの間にかカップルに!?」って思っちゃったけど。危ない危ない。勘違いだった。
納得……って思っているのに。店員さんが持ってきてくれたケーキを、上手く口に運べない。
「ひなる、ほっぺにクリームついてるよ」
「うわ、恥ずかしい……っ」
慌てていると、「はいこれ」と。葵くんからティッシュが渡される。葵くんって紳士だなぁ。比べて私は……。
「変なところを見せてごめんね……」
「ううん、そういうひなるも可愛いから。むしろ、どんどん見せてほしいな」
「!わ、わかりまひひゃ」
わー!そんな言い方、反則だよ……!
ドキドキしすぎて思わず噛んでしまう。だけど葵くんは「照れるひなるも可愛い」なんて言う始末。恥ずかしさが、もうキャパオーバー……!
すると外の景色を見た葵くんが、ポツリと呟いた。
「行きたい場所があるんだけど、いいかな」
「もちろん。葵くんと一緒なら、どこへでも行くよ」
「!」
あ、ちょっと大胆に言っちゃったかな?心配していると、先に席を立った葵くんが、私に手を差し出した。