超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?

「みんな自炊しなさそうだよね」
「各自、自由に買って食べてる。そうだ、連絡先交換してもいい?」
「う、うんっ」

急に連絡先を交換なんて。ドキドキしながらスマホを出す。すると自分のスマホを操作しながら、四条くんが呟いた。

「ふとした時に、欲しい物って出てくるでしょ。そんな時、誰かがスーパーにいてくれたら、ついでに買って来てもらってる。千里はよくスーパーに行きそうだから」
「そんな理由で連絡先を……。でも、ちょっとした買い物って例えば?」
「……牛乳、とか」

少し間を置いて、四条くんが答えた「牛乳」。なんだか可愛くて、思わず吹き出した。

「ふふ、うん。牛乳ね、必要だよね」
「……もう案内終わり。トイレ・バスつきで洗濯機も備わってるから、基本この寮から出ることはない。洗濯は各自。各部屋は自分で掃除、共有スペースは気づいた人がやる。何か質問は?」
「ない!たくさんありがとう。四条くんのおかげで助かったよ」

こんなに親切な人だと思わなかったから嬉しい。同じクラスだし、このままどんどん仲良くなりたいな!

「ねぇ千里」
「ん?」

ルンルン気分の私に、言いそびれた事があったらしい。四条くんは、自分の部屋に入る前に止まった。

「学校では俺と一緒に住んでるって言わないこと。もしそんなこと言ったら、」
「大変なことになるね。主に私が!」
「分かってるならいいけど。千里はなんか心配。よくそそっかしいって言われない?」
(言われる!)

なんでバレたの!?って顔を一生懸命に隠していると。笑いながら、四条くんが私に握手を求めた。
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