超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「ここの壁ってそんなに薄いの⁉ やだやだ、プライバシーの侵害だよ!」
「そりゃこっちのセリフだっての! いいから、こうやって怒られたくなきゃ静かにしてろ!」
「うぅ、わかりましたよー!」
頬を膨らませると、不意打ちで白石くんからデコピンを食らう。い、いたい!
「何するの……。って、あれ?」
顔を上げた時、白石くんは部屋から消えていた。もう自分の部屋に帰ったのかな?と思った後すぐ。再びドアが開き、私に向かって何かが飛んできた。
「わ!」
掴みきれず頭上に乗った「何か」。見ると、白い軍手だった。不思議に思っていると、白石くんの声がドアの隙間から聞こえる。
「段ボールで手を切ったらいけねーから。ソレしとけよ」
「ありがとう!助かるよ」
「フン。もう騒ぐなよ」
そして静かにドアが閉められ、私と軍手が部屋に残される。まさか白石くんが軍手を貸してくれるなんて。
「意外に白石くんも親切な人だったりして。って、いけない。聞こえるんだった。よーし、さっさと荷解きをやってしまおう!」
袖をグイッと引っ張り、いざ!
一度スイッチを入れると、元々荷物が少ないのもあってか、荷解きはすぐに終わった。ちょうどお昼を過ぎたくらいかぁ。よし、お昼と夜ご飯の材料を買いに行こう!
段ボールと一緒に置いてあった私の食費を財布に入れる。そして寮から徒歩三分のスーパーへ移動した。