超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
ドキドキの晩ごはん!
カレーを作り始めて、ちょうど一時間。ホコリ被った炊飯器を見た時はどうしようかと思ったけど、無事に作れた!いつも通り甘口を買ったけど良かったかな。お腹を空かせて帰って来るだろう四条くんは、甘口が好きかな?
まずは、ずっとリビングで私の調理風景を見守ってくれた遊馬先輩にカレーを渡す。「待ってました〜」と言った笑顔があどけない。年上なのに、なんだかかわいいな。
「ん〜美味しい!ひなちゃん料理上手だねぇ〜」
「料理〝は〟得意なんです!」
「その言い方だと、何か不得意なものがあるの?」
「え~っと……あ、サラダどうぞ!」
不思議そうな顔を浮かべた遊馬先輩が、サラダに手をつける。よし!今のうちに後片付けしよう――スポンジに洗剤をたらした、その時だった。
「ひなちゃん、おかわり〜」
「え?」
再び遊馬先輩を見ると、既に空になったお皿。キレイに食べてくれてる。嬉しい!だけど……。
「食べるの早くないですか⁉私けっこう盛りましたよ⁉」
「男の子ならこれくらい普通だよ~。ね、翼クンもそう思うよね?」
見ると、物陰からこちらを覗く目が二つ。なんと白石くんが、物欲しそうにカレーを見つめていた。あ、メガネかけてる。勉強していたのかな?
「白石くんの分もあるよ!食べる?」
「……おぅ。いる」
男子は大食いって分かったから、ご飯もカレーも多めに盛る。すると片手でお皿を支えきれない量になった。よし、これなら!