超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?

「遊馬先輩は大丈夫かな……?」
「心配ねーよ。ただで転ばないのが七海さんだろ」
(そうなんだ)

白石くんはパクパクカレーを食べて「ん」とおかわり。男子の生態には驚かされるばかりだけど、キレイになくなったカレー皿を見て、思わず顔がほころぶ。
すると玄関で音がした。廊下から顔を出したのは、四条くん。

「四条くん。おかえりなさいっ
はい。おかわりどうぞ、白石くん。」
「なんだ葵、また走ってたのかよ」
「……何してるの?」

私たちのやりとりを見て、四条くんはポカン顔。確かに、この状況って訳が分からないよね。

「カレーを作ったの。四条くんの分もあるよ!」
「意外にイケるぞ?」
「白石くん、意外って言わないで!」
「……」

四条くんは何も言わず、冷蔵庫から水のペットボトルを取りだす。近づくと、すごい量の汗が、顔や首から流れていた。本当にずっと走ってたんだ。すごい体力。

「お腹すいてるよね?一緒に食べようっ」
「……いらない。俺はいつも晩ごはん食べないから」
「あ、そうなんだ……。じゃあ仕方ないね」

元はと言えば「四条くんが食べるかも!」と思って、作り始めたカレーだったから……本人に拒否されると、少し悲しい。でも事情を知らなかった私が悪いし……。余計なことをしちゃったな。疲れてるだろうに、四条くんに気を遣わせちゃった。
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