超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「ごめんね、今度から気をつけるね!あ、先にお風呂はいる?すごい汗だよ」
「……いい」
「でも、」
「本当にいいから」
水を冷蔵庫に戻した四条くんは、スッと私の横を通り過ぎる。今……避けられた?冷蔵庫の冷気とあいまって、私の心が一気に冷え込む。
――パタン。
四条くんが部屋に戻った。その音が聞こえた途端。体から力が抜けて、床に座り込む。すると、やっと満腹になったらしい白石くんが、怪訝な顔で私を見下ろした。
「疲れたのか?」
「……うん。そんなところ」
へらっと笑う。すると座り込む私の横で、なんと白石くんが皿洗いを始めた。え、洗ってくれるんだ!
「ありがとう白石くん」
「俺の方こそ。美味かった、さんきゅ」
「うんっ」
さっきは四条くんとの間に変な空気が生まれたけど……白石くんとの距離は縮まったって。そう思っていいかな。
「なぁ。さっきの、気にすんなよ」
「うん?」
「……何でもねぇ」
チラリと私を横目で見たあと、再び手を動かす白石くん。ただ座ってるのも申し訳ないから、キレイになった食器を受け取り拭いていく。そして数分の内に、シンクの中はスッキリした。白石くんは部屋に戻ったから、私だけがキッチンに残っている。
「静かだなぁ」
私の他に、男子四人がいるとは思えない静けさ。皆いったい何をしてるんだろう。四条くんは「晩ご飯は食べない」と言った通り、全く部屋から出て来ないし。そういえば、氷上先輩も食べてないよね?