超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「〝冷蔵庫の中にカレーがあります〟ってメモしておこう」
たまたまあった黄色のふせんに、ボールペンで書いていく。横幅のあるふせんって、何でも書けるから助かるなぁ。
「よし。これを冷蔵庫に……わあ⁉」
先輩たちは背が高いから、冷蔵庫の高い位置にふせんを張ろう――だけどスリッパが椅子の足にひっかっかり、後ろにこけそうになった!
「こけちゃうー!って、あれ?」
「……何やってるの」
見上げると、四条くんの顔がすぐ近くにある。私のお腹や背中には、四条くんのたくましい腕が回されていた。
「ごめん!重かったよね!?」
「むしろ、もっと食べたら?軽すぎだよ」
「それは四条くんの運が良かったんだよ。私の体重を聞くと、きっとビックリするよ?」
ヒヒヒと笑う私を見て、四条くんは動かなくなった。「おーい」と、四条くんが着ているオーバーサイズの白服をツンツン引っ張る。上は長袖、下は半ズボン。よく似合ってるなぁ。
「四条くん、さっきはごめんね」
「さっき?なんか謝ることあった?」
「カレーを食べることを強要しました……」
すると四条くんは「あぁ」と相槌を打ったあと、自分の頭へ手をやった。
「千里じゃなくて、謝らないといけないのは俺。晩飯は体づくりのために、軽いものしか食べてないんだ」
「それってサッカーのため?」
「うん」
すごく優しい笑みを浮かべる四条くん。うわぁ、イケメンのほほ笑みを、間近で見ちゃった!トクトク鳴る心臓が、不意打ちを食らってドキッとはじける。