超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?

「夏に大きな大会があってさ。どうしてもレギュラーに選ばれたいんだ」
「それで今から体づくりを?」
「うん。こればかりは、すぐに出来るものじゃないからね。日々の積み重ねを大切にしてるんだ」
「そうなんだね」

四条くんって、本当にサッカーのことが好きなんだ。そりゃそうか。入学式を前日に控えてるのに、一時間も走っちゃう人だもん。

「かっこいいね!応援してるっ」
「……あのさ、これって」

コンコンと四条くんがノックしたのは、私が冷蔵庫に貼ったふせん。けっこう高い所に貼ったけど、四条くんの肩の位置なんだ。何センチあるんだろう。背が高いな。

「ふせん……カレーのこと?」
「うん。朝ご飯に食べたい。夜を控えめにする分、朝はガッツリ食べるんだ」
「もちろんあるよ!」

そっか、良かった。私のカレーを食べたくない訳じゃ、なかったんだ。全てはサッカーのため。それなのに「避けられた?」なんて思って悪かったな。ゴメンの気持ちをこめ、食べやすいようカレーを二つに分ける。「四条くん用」・「氷上先輩用」と、ラップの上に新たな付箋をつけた。

「これでOK!じゃあ朝はしっかり食べてね、四条くん!」
「ふ、はいはい」

くしゃりと笑う四条くんに、また心臓がはじける。うぅ、イケメンの破壊力たるや。だけど私が赤面している間に、四条くんは口をへの字に曲げた。
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