超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「気になってたんだけど……翼とは、いつ仲良くなったの?」
「仲良く、かは分からないけど。白石くんとは、晩ご飯の時にたくさん話したよ」
「〝たくさん〟……」
言いながら、椅子を引いて大きな体を納める四条くん。ちょっと不機嫌になったのは、気のせい?
「ランニングから帰った時、白石くんに用があった?すごい顔で白石くんを見てたからさ」
「すごい顔?」
「うん。しかめっ面だった」
クイッと指で目じりを上げると、四条くんの口元がゆるむ。よかった、不機嫌な顔じゃなくなった!
「あの時は用があったわけじゃなくて……嫌だっただけ」
「嫌?」
「うん。仲良さそうに話す二人を見るのが、なんか嫌だった」
「え」と呟いて、言葉に詰まる。だって、さっきの言葉を言い換えると……!
「新参者がなれなれしくするなって事だよね⁉私って厚かましいよね、ごめんね!」
「いや、そうじゃなくて」
「大丈夫。この部屋で私が邪魔者なのは知ってるから、皆とつかず離れずの関係を築いていくよ!」
「だから違うって。とりあえず暴走止めよう?千里。
いや……――ひなる」
――ドキン。
自分の名前のくせに、四条くんから呼ばれたら、なぜだか特別感がして。私の体も口も、まるで四条くんが操ってるみたいにピクリとも動かなかった。固まった私の頭を、ポンポンとなでるのは四条くん。