超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「今日はお願いね~、ナツ校の新入生代表・四条葵クン♡」
「……はぁ」
(やっぱりそうなんだー!)
二人共すごすぎない⁉私なんて繰り上げ合格だよ⁉ギリギリのギリギリで入学できたのに、二人はトップで合格⁉一緒の部屋に住んでいるのに、一気に距離が開いた気がする。ウカウカしている暇はない、勉強を頑張らないと!
(でも勉強よりも〝やりたい事〟があるんだよ~っ)
「うぅ」と唸っていると、挨拶の原稿用紙から目を離した四条くんと目が合った。初めて見る制服姿に、思わず見とれる。キッチリ着こなしているブレザーが、眩しいほど輝いてるよ。
「俺に何かついてる?」
「な、なにも!」
「ふーん。じゃあ、いただきます」
ふっと口角を上げた四条くんは、冷蔵庫から昨日のカレーを取り出す。そして電子レンジに放り込んだ。
「朝からカレー?信じらんねぇ。葵って緊張しねーの?俺、何も喉とおらねぇわ」
「原稿を覚えるのは面倒だけど、緊張はしない」
しれっと答えた後、お皿にご飯をモリモリ盛る。カレーが温もるまで、四条くんは自分の席に座った。そして、なぜか私をじーっと見る。
「どうしたの?」
「制服、似合ってるなって思っただけ」
「本当⁉」
白いブラウスの上に、落ち着いたブラウンのワンピース。生地が厚くてチェック柄で、とにかく可愛い!さすが制服がかわいいと有名なだけある……って思ったけど。実際に着たら、制服の可愛さが際立った。あぁ、制服に着られてるなぁって落ち込んだもん。