超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「先生、お聞きしたいことがあるのですが」
「な、何かしら~?」
真っ白になった頭をなんとかしゃっきりさせ、先生を見る。すると私が喋るより早く、先生がタブレットの画面を私に見せた。
「ごめんね千里さん! 学校側のミスで、女子寮にあなたのお部屋がないの!」
「へ、ええ⁉」
見ると、映画のチケットを買う時の座席シートみたいに。女子寮すべての部屋が「満員」と赤字で書かれている。じゃあ私、寮に入れないって事⁉
「困ります先生! 私の実家は電車で三時間かかるんです!」
「でも退学も嫌よね⁉」
「もちろんです!」
即答すると、先生はホッと胸を撫で下ろす。そして「皆にはナイショよ?」と、もう一度ドアを開けた。するとさっきの男子の他に、新たに三人の男子が立っているという、とんでもない光景。
「この四人の男子ってイケメンでしょ?だから普通寮にいると大変なことになるの」
「た、大変なこと?」
すると、男子の一人が「ん~」と腕を組む。口角は上がっているけど、眉は下がっていた。背が高い。先輩かな?
「部屋の私物がなくなってたり、寮専用の食堂でも大混雑を起こしたり……とかかな?」
「つまり、女子に好かれて大変ってことですか?」
「そういうことだね~」
そんな漫画みたいな世界が存在するんだ。しかも、この学校で。だけど先生の言う通り、目の前にいる四人はとってもカッコイイ。イケメン中のイケメンだ。学校の女子が放っておかないのも分かる。それほどのイケメン。