超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?

「カレー美味しかった、ありがとう」
「どういたしまして!」

会話をしてると……感じる。感じるよ。女子からの、たくさんの視線を!

(私が隣を歩いていいの?いや、絶対よくないよね!)

女子の視線でわかる!「あなた四条くんとどういう関係?」って、目で訴えている!幸い、さっきのカレーの会話は聞かれてなかったけど……もし一緒に住んでるってバレたら、大変なことになるよ!
それなのに、四条くんときたら。

「今から選手交代」
「え?」
「翼じゃない。こっからは、俺がひなると登校する番」
「っ!」

まるで勝ち誇ったかのように、嬉しそうに笑う四条くん。……その顔、反則!さっきの言葉も、ドキドキするからやめてほしいっ。
――パタパタ。
赤くなった顔に、手で風を送る。赤くなった顔を見られたくないよ!それなのに四条くんは背中を丸め、なんと私の顔を覗きこんだ。

「これから3年間よろしく、ひなる」
「は、はい……っ」
「なんで敬語?それより、いつものひなるに戻ったね。さっきは顔が強張ってたから」
「え……」

本当だ。いつの間にか緊張がとけてる。四条くんからの不意打ち効果ってすごい。ドキドキって、緊張に勝つんだ。
< 33 / 114 >

この作品をシェア

pagetop