超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
「ありがとう、四条くん。私の緊張を紛らわせようとしてくれてたんだね!実はさっきね、白石くんからも励まされたんだ。帰ったら、改めてお礼を言わなきゃ」
「……ふーん。翼にも、ね」
「うん?」
小さな声だから聞き取れなかった。聞き返しても、四条くんは「何でもない」の一点張り。そうこうしている内に、下駄箱から廊下、階段を移動し……ついに教室へ到着した。
――ガラッ。
ためらいなくドア開けた四条くん。私も「よし!」と気合を入れ、大きな背中を追いかける。でも四条くんが少しだけ振り向いてくれたから、「こっちだよ」って導いてくれた気がしたから。
再び生まれたドキドキと一緒に。賑やかな教室へと、足を進めることができた。