超イケメン男子たちと、ナイショで同居することになりました!?
新しい部活作り

「新入生代表の挨拶の時。みんなすごかったねー」
「本当!コンサートに来てるみたいだった」

入学式が終わり、体育館から教室に帰る途中。さっそく友達になったアキラちゃんと、思い出し笑いをしていた。

友達出来るかなあ?と心配していたけど、四条くんと教室に入った後。座席表で確認した自分の席にいると、誰かに肩を叩かれた。それが滝本(たきもと)アキラちゃん。ショートカットが似合う、サッパリした雰囲気の子。スタイルがよくて、鼻が高くて、まつ毛が長い。とっても美人な女の子!

『いきなりごめんね。でもソコ、あたしの席でさ』
『えぇ⁉』

という感じで。私のミスがきっかけ……っていうのがアレだけど。無事に友達が出来たんだ!アキラちゃんとは席が前後で、入学式の並びも隣同士。だから新入生代表の挨拶の「異様な光景」も、二人で並んで見ていた。

「顔はいいし、頭も良い。そりゃ女子が放っておかないよねー」
「あはは……」

新入生代表の挨拶の時の四条くんは、それはそれはスゴイ人気で。壇上に上がった瞬間、割れんばかりの歓声が上がった。時を同じくして、隣の体育館からも女子の歓声――どうやら同じ時間に、フユ校の新入生代表の挨拶も始まったみたい。
二校あわせた歓声は、まるでコンサート会場にいるみたいで。厳かな視覚と賑やかな聴覚が合わない、不思議な時間だった。

(さすが四条くんと白石くん。イケメン二人組)

改めて二人のカッコよさを実感する。そんな二人と一緒に住んでる、なんて。口が裂けても言えない!
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